2012年1月9日に小泉淳作先生がご逝去されました。
小泉先生は、"孤高の画家”と呼ばれた日本画家です。
京都・建仁寺(けんにんじ)、鎌倉・建長寺(けんちょうじ)の
法堂(はっとう)天井画『双龍図』を描かれました。
最近では一昨年に奈良・東大寺の襖絵を完成されました。
日本橋・横浜・大阪・京都 高島屋さんで
『平城遷都1300年 光明皇后1250年御遠忌
東大寺本坊襖絵完成記念 小泉淳作展』という巡回展も開催されました。
この展覧会で公開されたのは、東大寺に御奉納された襖絵40面です。
それから聖武天皇・光明皇后御影と
小泉先生の代表作であります山水画や静物画でした。
私(日本ぶっくあーと 太田唯男)は日本橋高島屋さんで拝見しました。
あの襖絵制作に80代という御歳で、
5年がかりで挑戦されたのには本当に驚きました。
迫力ある龍、繊細で緻密に描かれた野菜や花、
あたたかさを感じる動物など、
当ギャラリーでも小泉先生の作品、とくに銅版画が非常に人気です。 私も個人的に所有しています。
次はどんな作品だろうかと、いつも心待ちにしていました。
ご逝去されたのが本当に残念でなりません。
今年は辰年です。
ギャラリー入り口に小泉先生の『雲龍』(銅版画)を展示しています。
大迫力の大判です。
飾るのを躊躇したほど、稀少な作品です。
ぜひ足をお運びください。
2012. 01. 11.
アートギャルリー
日本ぶっくあーと 代表 太田唯男