ジャン=ピエール・カシニョール (Jean-Pierre Cassigneul) 1935-
オートクチュールの家系に育ち、画壇へ
1935年、フランス・パリに生まれる。祖父と父がオートクチュールのファッションデザイナーであった環境から、美と装いに対する鋭敏な感性を幼少期より培った。1952年(17歳)に早くも初の個展を開催。その後、1955年(20歳)からパリのエコール・デ・ボザール(国立美術学校)にて本格的に美術を学ぶ。
1957年(22歳)頃からサロン・ドートンヌや青年絵画展などへの出品を開始し、1959年(24歳)にはサロン・ドートンヌの会員に推挙されるなど、若くして画壇での評価を確立した。
国際的な活動展開と日本との関わり
1964年(29歳)頃からはフランス国内にとどまらず、アメリカや日本などで個展を開催し、活動の場を世界へと広げた。1965年(30歳)からはリトグラフの制作にも積極的に取り組み、翌年より国際形象展にも出品している。
日本との関わりも深く、女優・黒柳徹子さんの肖像画制作をはじめ、大阪で開催された『国際花と緑の博覧会(1990年)』の公式ポスター、品川プリンスホテルのステンドグラス『楽園』を手がけるなど、多岐にわたる芸術活動を展開している。
耽美的な色彩と優雅な女性像
海辺や花の咲き乱れる庭などを背景に描かれるクラシックな装いの女性たちは、優雅で物憂げな表情をたたえ、色彩にも耽美的で瀟洒(しょうしゃ)な気品が漂う。その洗練された女性像は、日本でも長年にわたり愛され続けている。

