十時孝好 (Takayoshi Totoki) 1948-
東京藝大での研鑽とニューヨーク滞在
1948年(昭和23年)、福岡県柳川市に生まれる。1975年に東京藝術大学美術学部を卒業し、1977年に同大学院を修了。同大学の油画科で助手を務めたのち、1981年(33歳)から約2年間にわたり渡米した。現代美術の最前線であったニューヨークやロサンゼルスに滞在し、プラット・グラフィック・センターなどで研鑽を積んだ。
多岐にわたる活躍と名誉教授としての顔
帰国後は、全国の主要百貨店(三越、高島屋、松坂屋など)や画廊で精力的に個展を開催。1980年の安井賞展への出品をはじめ、1990年には山形県の湯殿山注連寺の天井画、1997年には箱根のオーベルジュ・オー・ミラドーのパピヨン天井画を手がけるなど、スケールの大きな活動を展開。教育者としても尽力し、名古屋芸術大学の教授を経て、同大学名誉教授となる。
生命力あふれる「USAGI」と独自の木彫表現
十時孝好の代名詞であり、絶大な人気を誇るのが「USAGI(うさぎ)」や「UMA(馬)」をモチーフにしたシリーズである。絵画のみならず、自ら木を削り出して彩色を施すエキゾチックで艶やかな木彫立体作品も数多く制作しており、平面と立体を自在に行き来するスタイルを確立している。
富士の麓に構えたアトリエで精力的に制作を続け、生命力と緊張感にあふれながらも、どこかユーモラスな温かみを持つ作品群は、空間を彩る現代アートとして根強い支持を集めている。
主な作品設置・収蔵先
知足美術館(新潟県)、湯殿山注連寺(山形県/天井画)、オーベルジュ・オー・ミラドー(神奈川県/天井画)など。

