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1884年、イタリアのトスカーナ地方リヴォルノで裕福なユダヤ系の家庭に生まれる。フィレンツェやヴェネツィアの美術学校でルネサンスの古典を学んだ後、1906年(22歳)でパリへ移住。モンマルトルやモンパルナスを拠点に、ピカソやユトリロら当時の前衛芸術家たちと深い交流を持ち、「エコール・ド・パリ(パリ派)」の中心的な存在となっていった。
当初は彫刻家を志し、コンスタンティン・ブランクーシとの出会いやアフリカの原始美術から強いインスピレーションを受けていた。その影響は後に絵画へと見事に昇華され、極端に引き伸ばされた首や輪郭、アーモンド形の「瞳のない目」といった、美術史において唯一無二のスタイルを確立することとなった。モディリアーニの肖像画は、単なる写実ではなく、モデルの内面的な哀愁や優雅さが、洗練された曲線美によって描き出されている。
その様式は、《ジャンヌ・エビュテルヌの肖像》や《横たわる裸婦》といった代表作において最も成熟した形で示され、20世紀肖像画を語るうえで欠かすことのできない象徴的作品群として位置づけられている。
生前は病と貧困に苦しみ、1920年に結核性脳膜炎により35歳の若さで夭逝。しかし没後、その独創的で詩情あふれる芸術性は瞬く間に世界的な再評価を受けた。
余分なものを削ぎ落としたモディリアーニの洗練されたフォルムと、どこかメランコリックで静謐な色彩は、現代空間においても強い存在感を放つ。伝統的な絵画から近代美術へと移り変わる時代の狭間で「人間の魂」を追い求めたその作品は、20世紀肖像画の到達点の一つとして国際的に高い評価を受け続けている。
ニューヨーク近代美術館(MoMA)、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館、ポンピドゥー・センター、テート・モダン、東京国立近代美術館など。







