ピエール・ドートルロー (Pierre Doutreleau) 1938-
独学での探求とピカソとの交流
1938年、南仏アルルに生まれる。13歳で絵筆をとり、1956年(18歳)には早くも初の個展を開催。特定の師を持たず、独学で芸術を追求しながら、ピカソをはじめとする巨匠たちからの助言を直接受けるという環境の中で、自らのスタイルを確立した。
1964年(26歳)のパリでの個展を皮切りに、ニューヨーク、シカゴ、マドリッド、ミュンヘンほか、各地で意欲的に個展を続ける。1968年(30歳)のアメリカ滞在中に「動き(ムーブメント)」と「スピード」の表現に着目し、視覚表現の新たな可能性を切り拓いた。
色彩の重なりと視覚の変容
作風は、視覚の変形をもとにした表現手法による「動」と「静」の調和に特徴がある。点は線へ、線は面になり、そして色は変化する。
完全主義者として知られる彼の作品は、リトグラフの場合、「ムーブメント」表現のテクニックと20色以上にも及ぶ色彩の重ね刷りを駆使し、緻密で調和のとれた色彩効果が生み出されている。
主な作品展示実績
オルセー美術館(パリ)、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)、テート・モダン(ロンドン)など。

