ジャン=フランソワ・ミレー (Jean-Fran?ois Millet) 1814-1875
肖像画家から農民画家へ
1814年、フランス・ノルマンディー地方の農家に生まれる。19歳で肖像画家に師事し、23歳の時にはシェルブール市の奨学金を得てパリのエコール・デ・ボーザールで学び、巨匠ポール・ドラローシュに師事した。
1849年、35歳の時にコレラ禍を逃れてパリ郊外のバルビゾン村に移住。農民の生活や自然と共に生きる人々の姿を神聖かつ叙情的に描き続けた。同じくバルビゾン村に移り住んだルソーやコローらとともに「バルビゾン派」の代表的画家に数えられるが、ミレーはとりわけ農民の日常に深い精神性と尊厳を見出した。
祈りと尊厳の芸術(代表作の確立)
ミレーの作品は、大地と結びついた人々の労働を、まるで宗教画のような崇高な次元へと引き上げた。その芸術性は、《種まく人》や《晩鐘》、そして《落穂拾い》といった代表作において示されている。
揺るぎない芸術哲学と後世への影響
生前は長く貧困や批判に苦しんだが、その揺るぎない芸術哲学と詩情豊かな画面構成は、後にゴッホやダリら、多くの画家に多大な影響を与えた。
主な作品収蔵先
オルセー美術館(パリ)、ルーヴル美術館(パリ)、ボストン美術館、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、山梨県立美術館など。

