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1984年頃から陶芸に没頭し、1993年には山梨県増穂町に『満寿夫八方窯』を築窯。ピカソをはじめ、尊敬する多くの西洋作家の刺激を受けて、自由奔放で変幻自在に作品を制作。そのマルチな才能により画家・版画家だけにはとどまらず、作家・彫刻家・陶芸家・脚本家・写真家としても幅広く活躍した。
池田満寿夫 「恩地孝四郎へのオマージュ」 オリジナル銅版画のタイトルに登場している恩地孝四郎(1891-1955)は創作版画の先駆者のひとりです。18歳のときに竹久夢二と出会い、画家を目指して東京美術学校予備化に入学。23歳で、田中恭吉、藤森静雄とともに詩と版画の同人誌『月映』を創刊しました。
木版画だけでなく、油彩・水彩・写真などで自らの心のうちを表現し、様々な分野で才能を発揮しました。日本の抽象美術の創始者とされています。
【内容紹介より】
明治期文明開化の浮世絵から、近代の 「創作版画」 の誕生、そして戦後版画の復興、さらに 「現代版画」 の黄金時代へと続く日本の近現代 「版画」 の展開を、豊富な図版とともに丁寧に解説しています。棟方志功や池田満寿夫らの国際的な活躍とは何だったのか、そして近年人気の高い川瀬巴水や吉田博の木版画の魅力とは?