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1984年頃から陶芸に没頭し、1993年には山梨県増穂町に『満寿夫八方窯』を築窯。ピカソをはじめ、尊敬する多くの西洋作家の刺激を受けて、自由奔放で変幻自在に作品を制作。そのマルチな才能により画家・版画家だけにはとどまらず、作家・彫刻家・陶芸家・脚本家・写真家としても幅広く活躍した。
もともと油絵を描いていた池田満寿夫ですが、瑛九(えいきゅう・1911-1960)のすすめで銅版画を始めました。翌年、東京国際版画ビエンナーレ展に初入選。版画を始めて4年後には東京国際版画ビエンナーレで文部大臣賞を受賞。26歳の若き無名作家が一気に脚光を浴びました。アート展の最高権威、ベネチア・ビエンナーレの版画部門で国際大賞受賞を受賞したのは32歳のとき。日本人では、棟方志功に次ぐ2人目の快挙でした。
【内容紹介より】
明治期文明開化の浮世絵から、近代の 「創作版画」 の誕生、そして戦後版画の復興、さらに 「現代版画」 の黄金時代へと続く日本の近現代 「版画」 の展開を、豊富な図版とともに丁寧に解説しています。棟方志功や池田満寿夫らの国際的な活躍とは何だったのか、そして近年人気の高い川瀬巴水や吉田博の木版画の魅力とは?