価格:126,500円(税込)
「眼の前に広がる 「幸福」 の情景を永遠のものにしようと、この絵画で新たな境地を切り開いた」
「作品の舞台となったのは、パリ郊外の行楽地、セーヌ川に浮かぶ島シャトゥーに今も残るレストラン 「フルネーズ」 のテラスである。この小さな島は、週末になるとボート遊びをする人々でにぎわっていた。」 (本作品添付解説書より)
「その憂いある顔立ちが、青みがかった目元によって引き立てられている。ジャンヌはパリのジムナーズ座、次いでコメディ・フランセーズで舞台に立ち、その洗練された容姿と優雅で繊細な演技から、パリの女王のひとりとまで評された。
1914年に世を去った際には、莫大な遺産を孤児や病気の子供たち、そして舞台俳優のために寄付している。他方、花かざりのついた帽子を頭にのせた、あどけない少女のモデルは特定されていない。」 (本作品添付解説書より)
※ 「二人の姉妹」 というタイトルに反して、実は姉妹ではないことがわかっています。
●ルノワール作品中、屈指の人気を誇る名画を限定200部のみにてご提供します。
●最新の複製技術 「彩美版©」 により、ルノワールの筆致の細部にいたるまでお楽しみいただけます。さらにシルクスクリーン手刷りを施し、色鮮やかで深みのある色調が実現しています。
● 「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵ルノワール展」 (2016・国立新美術館)をキュレーションした、横山由季子氏(美術史家/金沢21世紀美術館 学芸課 学芸員)の監修を得て制作。同氏による、作品の魅力がよく分かる解説書が添えられます。
●額は熟練した職人技術によるハンドメイド仕上げ、安心の国内生産です。金箔仕上げの高級感あふれる特注額が、より一層ルノワールの世界観を引き立てます。
ルノワール 「二人の姉妹 -テラスにて-」
画寸: タテ 100.4 × ヨコ 80.9 cm
制作年: 1881年
画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された新時代の画期的な技法による複製画です。本作制作においては、所蔵先のシカゴ美術館より正式に提供された画像データを使用しています。彩美版©の特徴である最新デジタル加工処理技術と高精度プリント、さらには一枚一枚手刷りによるシルクスクリーンを加え、 「二人の姉妹 -テラスにて-」 に表された豊かな色彩やルノワール筆使い、原画の持つ絵の鼓動までをも表現しています。
美術史家、金沢21世紀美術館 学芸課 学芸員
香川県出身。東京大学大学院博士課程(表象文化論)満期退学、世田谷美術館学芸員、パリ西大学ナンテール・ラ・デファンス校(美術史)留学を経て現職。専門はフランスを中心とした近現代史美術。主な企画展覧会に、 「ザ・コレクション・ヴィンタートゥール展」 (2010年)、 「オルセー美術館展 印象派の誕生 -描くことの自由-」 (2014年)、 「オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 ルノワール展」 (2016年)、 「ジャコメッティ展」 (2017年)など。
1841年フランス・リモージュ生まれ。1854年、13歳の時に磁器工場の絵付け職人見習いとなる。1861年よりシャルル・グレールの画塾に入り、モネやシスレーと交流を持ち、1962年エコール・デ・ボーザール(国立美術学校)に入学。
印象派展には1874年の第1回展から出品。印象派の運動に入り第3回展まで参加するものの、次第に印象派の技法に疑問をもちはじめ、1878年からサロンに出品。翌年のサロンで大成功を収め、肖像画家として認められたこともあり独自の道を歩む。晩年はリューマチを患いつつも、マヒした手に筆をくくりつけて制作を続けた。
19世紀後半、パリではピクニックがはやりました。美しい自然を存分に楽しめる、郊外へでかけたのです。パリから列車で20分ほどのセーヌ河畔の町・シャトゥー島は、当時大人気の行楽地。 「二人の姉妹-テラスにて-」 (1881)が描かれたレストラン 「ラ・メゾン・フルネーズ」 一帯はルノワールのお気に入りスポットだったそうです。
同時期に描かれた大作 「舟遊びの人々の昼食」 (1880-81 / ワシントンDC・フィリップスコレクション所蔵)も同レストランが舞台となっています。