星と月が輝く詩的な風景
夜空には輝く星が満ち、サーカスのテントは月に照らされています。幻想的で詩情豊かな世界観に心をひきつけられる作品です。
作品仕様
- 技法
- キャンバスに油彩
- 画寸
- タテ 45.5 × ヨコ 53 cm
- 額寸
- タテ 63.5 × ヨコ 71 cm
- サインなど
- 画面左下に直筆サイン、キャンバス裏にも直筆サインとタイトル書きあり
- 状態
- 良
- 限定
- 1部(肉筆原画)
- その他
- 額付き
早川義孝 (Gicoh Hayakawa) 1936-2012
若き才能、新槐樹社との出会い
1936年(昭和11年)、東京生まれ。戦時下の疎開により千葉県柏市へ移り住む。1954年(18歳)、全日本学生油絵コンクールで文部大臣賞を受賞し、翌1955年にも同賞を連続受賞するという快挙を成し遂げ、当時の審査員であった安井曾太郎や須田国太郎らから激賞された。その後、一時的に絵画制作を中断する時期があったものの、1962年(26歳)に、公募展を主催する美術団体・新槐樹社(しんかいじゅしゃ)の代表・堀田清治と出会い同展へ出品したことが洋画家としての本格的な出発点となった。
国内外での評価と画壇での躍進
1962年の第6回新槐樹社展で、文部大臣賞、内閣総理大臣賞、栄誉賞をトリプル受賞し、画壇における存在感を一躍高める。さらに同年の第6回安井賞候補展にも出品を果たした。1964年(28歳)には評論家・中村傳三郎の推薦により銀座・昭和画廊で個展を開催。
1981年(45歳)には第1回インターナショナル国際展で金賞を受賞。1989年(53歳)にはマティスやピカソゆかりのパリの名門画廊「ギャルリ・マルセル・ベルネイム」で個展を開催するなど、国際的にも高い評価を獲得した。新槐樹社では名誉会長も務め、長年にわたり後進の育成や芸術の普及に尽力し、2012年に76歳で逝去した。
色彩の交響詩が奏でる幻想世界
早川義孝の作風の最大の魅力は、「色彩のシンフォニー(交響詩)」と称される鮮やかな色彩と、詩的な世界にある。夜空や星座、宙を舞う鳥たちなどのモチーフを、独自の色彩感覚とリズミカルな構成で描き出した。
「色彩の詩人」とも呼ばれるロマンチックな作品群は、見る者の心を優しく包み込む温かさに満ちている。油彩画にとどまらず、リトグラフやシルクスクリーンなどの版画作品も手がけ、その叙情的な世界観が時代を超えて深く愛されている。
主な作品収蔵先
しもだて美術館(茨城県筑西市)、柏市(千葉県)、ミウラート・ヴィレッジ(三浦美術館)など。









