東山魁夷《白馬シリーズ》の代表作
青い森に白馬がたたずむ幻想的な一枚。日本画壇の巨星・東山魁夷(ひがしやま かいい)による、《白馬シリーズ》不朽の名作です。
令夫人の東山すみ様が生前最後に監修された作品。限定500部のみのご提供です。
こちらの作品は、お届けまでに1週間ほどお時間をいただきます。
30万円以上の作品のため【ヤマト便】でお送りします。
(『代引き』によるお支払いと『時間帯お届けサービス』が利用できません。悪しからずご了承ください)
東山魁夷《白馬シリーズ》の代表作

連作『白い馬の見える風景』の中の一作です。「緑響く」と並ぶ、東山魁夷屈指の名作として広く知られております。
東山芸術の魅力を存分に引き出すために開発された特別な技法

彩美版®プレミアムは、魁夷の神秘的な青の空間を輝かしく魅せる、新感覚の表現技法です。
また、額縁は作品本体が浮き出して見える優美なデザイン。これまでにない臨場感をお楽しみいただけます。

500部限定、東山家正式承認の由緒正しい価値ある作品

東山家監修の証として、ATELIER KAII HIGASHIYAMAの認証が入ります。

奥付には限定番号が入り、著作権者の承認印が押されます。(限定番号はお選びいただけません)
※共同印刷株式会社が独自に開発した、セキュリティシールを証明書に貼付しています。お持ちのスマートフォンなどでフラッシュを焚いて撮影すると、作品が共同印刷(KP)の発行する真正な複製画であることを判定できます。
最高級 複製画 東山魁夷「白馬の森」彩美版©プレミアム

ある時、一頭の白い馬が、私の風景の中に、ためらいながら、小さく姿を見せた。
すると、その年(1972年)に描いた18点の風景の全てに、小さな白い馬が現れたのである。
-東山魁夷-
東山魁夷 白馬の森
戦後の1947年、「残照」によって画壇に認められた東山魁夷は、風景画家として地歩(ちほ)を築きます。それ以後、幾多の風景を描きますが、そこに人物や動物が登場することはほとんどありませんでした。(中略)
実は、戦前、ドイツ留学から帰って描いた作品のなかには白い馬がたびたび登場しています。魁夷はその作品について「あの時の白い馬と虹は、苦悩と不安に揺れ動いていた私の、やすらぎと救いを願う心の現れであったとも思われる。あるいは、戦争の嵐が、いやおうなしに近づいてくる頃の平和への切ない祈りでもあったとも云えよう。」と述べています。それからおよそ30年後に描いた白い馬も、長期にわたるドイツ旅行の後に登場したことにふれて、当時とは心境も世相も違うのに何か宿命的なものを感じる、と語ります。魁夷のなかで、戦前の白馬も心の奥底ではつながっていたのかもしれません。(中略)
「白馬の森」は富士五合目のブナの原生林のスケッチがもとになっています。魁夷はこの森は現実的なものではなく空想から生まれたと語り、「心の奥にある森は誰も窺(うかが)い知ることは出来ない」といいます。森の奥深くから精霊のように浮かび上がる白い馬は何を象徴しているのでしょうか。魁夷は「白い馬は私の心の祈りです」とも述べています。
(添付解説書より抜粋)
作品解説 松本猛
解説は「白馬の森」を所蔵する長野県信濃美術館 東山魁夷館前館長の書き下ろしです。東山作品を知悉(ちしつ)する松本猛前館長が作品の魅力をわかりやすく解説されています。松本氏は安曇野ちひろ美術館前館長も歴任される等、多方面にわたり活躍中です。
作品仕様
- 【技法】 彩美版®プレミアム
- 【限定】 500部
- 【画寸】 タテ44.3×ヨコ65.2cm(15号大)
- 【額寸】 タテ62.2×ヨコ83.1×奥行3.7cm
- 【額縁】 特注浮き出し加工木製額(シルバーフレーム/背面メタリック梨地
- 【重量】 約4.9kg
- 【監修】 東山すみ
- 【証明】 額裏貼付の奥付に監修者承認印、画面左下部にATELIER KAII HIGASHIYAMAの認証
- 【原画】 長野県信濃美術館 東山魁夷館
- 【解説】 松本猛(美術評論家、長野県信濃美術館 東山魁夷館前館長)
- 【発行】 共同印刷株式会社
※寸法・重量等は、天然材料を使用し一点ずつ手作りのため、表記と異なる場合があります
東山魁夷 マスターピース コレクション™とは
作品の繊細な色合いや鮮やかな発色を効果的に表現するために生み出された技法「彩美版®プレミアム」による、新感覚の美術作品です。
最新のデジタル加工処理技術を施した高精度プリントを、職人の熟練した手業により高級アクリルガラスに貼合(てんごう)。光沢感ある透明アクリルガラスは作品をより美しく華やかに彩ります。
UVカットのアクリルガラスは貴重な作品を保護し、紫外線の退色や酸化による劣化を防ぎ、長期にわたる作品の保存を可能にします。
東山家特別監修の浮き出し加工のモダンなデザイン額で、東山芸術の真髄を存分にご堪能ください。
東山 魁夷(ひがしやま かいい) 1908-1999
- 1908年 横浜に生まれる
- 1926年 東京美術学校日本画科に入学、在学中を通じ特待生に選ばれる
- 1931年 東京美術学校日本画科を卒業、結城素明に師事し雅号を魁夷とする
- 1933年 ドイツ留学。ベルリン大学で美術史を学ぶ
- 1947年 「残照」を描いて以来、風景画家として立つことを決意する
- 1950年 初めて日展審査員となる。「道」によって画壇及び社会的に認められるようになる
- 1956年 第11回日展出品作「光昏」により、日本芸術院賞を受賞する
- 1965年 日本芸術院会員に任命される。日展理事に就任する
- 1968年 皇居新宮殿の大壁画「朝焼けの潮」を完成
- 1969年 文化勲章受章、文化功労者として顕彰される
- 1972年 「白馬の森」制作
- 1976年 ドイツ連邦共和国功労大十字勲章受章
- 1980年 唐招提寺壁画を完成
- 1982年 日本橋高島屋で東山魁夷唐招提寺全障壁画展開催
- 1990年 長野に東山魁夷館開館
- 1999年 逝去。享年90。従三位勲一等瑞宝章を追贈される。パリで東山魁夷展開催
- 2005年 香川県坂出市に東山魁夷せとうち美術館開館
- 2016年 九州国立博物館、広島県立美術館で「東山魁夷 自然と人、そして町」展開催
- 2017年 茨城県近代美術館、豊田市美術館で「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」開催