大矢邦昭
大矢邦昭絵画展 会場
※「大矢邦昭展」は終了しました
ご来場いただきましたお客様、ならびにご尽力いただきました関係各位に心より御礼申し上げます
スペイン大使館後援 大矢邦昭絵画展 -スペインの光と影-
大矢邦昭展が無事に終了しました。
ご協力・ご尽力いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
ありがとうございました。
会期: 2015年2月28日(土)~3月8日(日) 午前10時~午後7時
★2月28日(土)~3月3日(火)午前11時~午後1時、午後2時~午後6時30分は作家在廊(サイン会開催)
在廊はこの4日間のみです。
会場: アートギャルリー日本ぶっくあーと
(山梨県甲府市千塚1丁目9-14 オギノ湯村SC 3階)
こちらクリックするとアクセス方法をご覧いただけます
概要:
ローマ法王聖ヨハネ・パウロ2世に謁見、作品を献上した唯一の日本人画家、大矢邦昭(おおやくにあき)の個展。大矢は1980年よりスペインに暮らし、現在はアトリエのあるマドリードを拠点にフランス・ベルギー・米国・日本各地で精力的に作品を発表しています。
スペイン生活35年の作家ならではの感性に彩られた、歴史情緒薫るスペインの風景画を中心に、油彩・水彩・オイルパステル・版画など約50点を展示。新作も発表します。
期間中の休みはありません。入場無料
作家略歴:
1951年山梨県甲府市生まれ。甲府南高校、千葉工業大卒。1980年よりスペインに暮らす。作品所蔵の主な美術館は、スペイン国立サンフェルナンド美術館、同国立人類学博物館、シウダード・レアール市立美術館、バチカン美術館、山梨・白根桃源美術館など。
出展作品:
3. エスカリナータのある村 F10 油彩
4. 秋の午後 F10 油彩
5. 夕焼けのアルカンタラ F8 油彩
6. かくれんぼ F8 油彩
10. オリーブ畑 P8 油彩
13. グラナダの青い空 F6 油彩
15. 集落とサボテン F6 油彩
16. メデジン F6 油彩
18. ピューマとてまりとアマポーラ F6 油彩
19. アリカンテ F4 油彩
20. 二本道を通って F4 油彩
21. 舟着き場 F4 油彩
22. 噴水 F4 油彩
23. 道 F3 油彩
27. アビラの大聖堂 P4 ミクストメディア
28. 光の流れ 30x15cm ミクストメディア
31. そよ風に吹かれて SM ミクストメディア
32. 海辺の金もうせん SM ミクストメディア
39. サアラへ F4 水彩
40. まちかどの守り神 F4 水彩
42. 宝石と言う名の村 F4 水彩
43. 大地とオリーブ F4 水彩
44. トロックス F4 水彩
47. イベロス 25x33cm 銅版画
48. チサは詩人 33x20cm 銅版画
【特別出展】
50. 夕日を浴びて F8 油彩(非売品・個人蔵)
51. ひなげし F40 アクリル
新作 紫の幽玄 P8 油彩
ローマ法王に謁見、作品献上について
登場するお名前は敬称を略させていただきました。
尚、ローマ法王のお名前はスペイン語読みで書かれています。
ローマ法王に謁見(えっけん)、作品献上
1998年4月29日、バチカン市国サン・ピエトロ広場にてローマ法王に謁見し「エンカルナシオン修道院(アビラ)」油彩・F20号を直接献上しました。ローマ法王は、歴代で二番目に在位の長いファン・パブロ2世(1920-2005 日本語ではヨハネ・パウロ2世)でした。当初は謁見ホールで式典が行われる予定でしたが、世界各国から多くの信者が参拝することが分かり野外のサン・ピエトロ広場に変更され、ミサの最中に謁見式典を執り行なうことになりました。
ローマ法王に謁見して作品を献上する段取りをしてくれたのは、中世より続くマルタ騎士団のマドリード会長アントニオ・デル・ロサール・イ・グランダ Antonio del Rosal y Granda、サーレス侯爵 Marque's de Salesとマドリード駐在のラジョス・カダ Lajos Kadaバチカン大使でした。当時はファン・パブロ2世が歴代の法王の中でも特に人望を集めていた為、謁見はほぼ不可能な状態でした。作品献上は、ローマ法王を介さないバチカン博物館へならば可能性がある状態でした。ところが私の場合、私自身が何の苦労もせずにいとも簡単に実現してしまい異例のことでした。更に、私の家内と息子がお供に付き三人で謁見したのも、バチカンの関係者に言わせると異例のことだそうです。
献上作品「エンカルナシオン修道院(アビラ)」は、私が引かれるサンタ・テレサを題材にしたものです。ファン・パブロ2世はスペイン語にも長けていましたが、それは信奉するサンタ・テレサの手紙を原文で読みたい為に努力した結果によるものです。又、法王自身の行動は聖女を踏襲したもので、その信奉の深さを裏付けしています。作品を手渡しする際に聖女についての話をしたところ法王の眼が輝き、やはりサンタ・テレサを信奉しているんだなと確信した次第でした。そのことによりサンタ・テレサを仲立ちとして、ファン・パブロ2世と私とのつながりがあったことを認識しました。
式典のあったサン・ピエトロ広場では、ローマ法王やほかの枢機卿(すうききょう)が座される最上段に特別謁見者の席が設けられましたが、私の席は法王の横の1番の席で家内と息子が2・3番と続き、この待遇も尋常ではないと感じました。このバチカン訪問については、全てが感動的なものでした。
バチカン博物・美術館 Musei e Gallerie del Vaticanoでは、前田青邨(せいそん)や平山郁夫の作品が収蔵されている民俗資料館を訪ねました。単純に私の作品もそこに収蔵されると考えて、献上後の経過を知りたいと思ってのことでした。ここでは、ロベルト・ザッノーリ Roberto Zagnoli館長とエステール・コンソーレ Ester Console女史が出迎えてくれました。エステール女史は東洋部門担当で民族資料館のことを詳しく教えてくれ、又、館内も案内されましたが、私の作品は現代美術館に収蔵されると思うとのことでした。一言にバチカン博物・美術館と言ってもその傘下に現代美術館があり、民族資料館その他があり多様です。私が訪れた時は、前田青邨・平山郁夫両人の作品は民族資料館に納められていました。
(注:前田青邨「細川ガラシア夫人像」、平山郁夫「古代東方伝教者」。青邨の弟子である平山が、青邨の代理として1974年にバチカンを訪問し青邨の作品を寄贈。このとき平山の作品も併せて寄贈した。時の法王はファン・パブロ2世の、前の前のパウロ6世。)
後に分かったことですが、自作を歴代のローマ法王に謁見して献上した日本人作家は私で三人目だそうです。結局、ファン・パブロ2世に正式に謁見して自作を献上した日本人作家は私が唯一と言うことになります。
人種を問わず、ローマ法王に作品を献上したと言う話を時々聞きますが、詳しく聞いてみると私とは状況が違うようです。団体謁見をした際に、団体の贈物の一つとしてバチカンに寄贈した話であったり、又、ファン・パブロ2世が若い頃はサン・ピエトロ広場での毎週のミサの時に団体参列者に良く近づいたことがありましたが、その時に持参した作品を献上したというハプニング的に起こった話であったりします。
私の作品はファン・パブロ2世の所有物となっています。法王の逝去後、遺産の行く先を決められていますが、献上品の数が莫大なため決定するまでにはかなりの年月がかかりそうです。
2012年7月31日 マドリードにて 大矢 邦昭
- 2014.11.13
- 13:04
大矢邦昭絵画展を開催します
こんにちは。アートギャルリー日本ぶっくあーと 代表・太田唯男です。 大矢邦昭先生の個展を開催します。 開催概要は https://nihonbookart.com/hpgen/HPB/entries/98.html ご招待ハガキはすでに完成しています。
2015年2月28日、3月1~3日の4日間は大矢先生がギャラリーにいますので皆様楽しみにしていてください。
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その他の準備状況は、何らかの方法でうちの見習いがお知らせすると思います。
2014.12.17.
アートギャルリー日本ぶっくあーと
太田唯男