レオナール・フジタとしての第一作目
崇高な輝きを放つ、慈愛に満ちた眼差しの優美な聖母子。穏やかで繊細な描線と色彩が忠実に再現され、周りには本金箔があしらわれています。
作品仕様
- 【サイン】版上刷り込みサイン
- 【証明】額裏に日本美術著作権協会の承認刻(エンボス)入り証紙貼付
- 【技法】ミクストメディア・本金箔(2020年制作)
- 【限定】35部、HC版5部
- 【画寸】タテ 34.2 × ヨコ 22 cm
- 【額寸】タテ 61 × ヨコ 46.5 cm
- 【額縁】特製木製額、画家名入りプレート付
- 【著作権承認】フジタ財団、フランス美術著作権協会、日本美術著作権協会 ©Fondation Foujita / ADAGP Paris & JASPAR Tokyo 2020
- 【コンディション】外箱に汚れ、額裏に一部変色部分あり、作品は良好
原画について
レオナール・フジタ「聖母子」
画寸: タテ 81.5 × ヨコ 54.2 cm
制作年: 1959年
原画所蔵:ランス大聖堂(フランス・ランス市立美術館寄託)
原画についてのまめ知識
パリから北東へ140kmほど離れた「シャンパンの首都」とも言われる町、ランス(Reims)。フランスの歴代国王の戴冠式が行われたノートルダム大聖堂が有名です。
1959年、藤田嗣治(ふじた つぐはる)は夫人とともに、この大聖堂で洗礼を受け、洗礼名「レオナール」を授かりました。
「聖母子」は、洗礼を受けた際に同寺院に献納された「レオナール・フジタ」としての最初の作品です。
藤田嗣治 (ふじた つぐはる) 1886~1968
東京牛込区生まれ
1910年[24歳] 東京美術学校西洋画科本科を卒業
1913年[27歳] 渡仏
1919年[33歳] サロンドートンヌに出品。入選し会員に推挙される
1920年[34歳] サロンドートンヌの審査員に推挙され、画商が奪い合うほどの人気となる
1940年[54歳] 第二次世界大戦の戦火が迫るパリを脱出、日本に帰国。戦争画の傑作を描く
1955年[69歳] フランス国籍を取得
1959年[73歳] ランス大聖堂でカトリックの洗礼を受ける。洗礼名はレオナール
1968年 チューリヒで死去。享年81