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レイモン・ペイネ「愛のバイオリン」リトグラフ 直筆サイン入り【バレンタイン切手・記念消印あり】

価格: ¥132,000 (税込)
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詩と音楽が響き合う、秋の恋人たち

やわらかなブルー・グリ(青みを帯びた灰色)に包まれた秋の風景。落ち葉が舞い散る中、青い鳥に腰かけた「恋人たち」が肩を寄せ合い一冊の本を読んでいます。

ふたりが手にしているのは、19世紀フランスを代表する詩人ポール・ヴェルレーヌの本。画面下に記されたヴェルレーヌの繊細な詩と、天使が奏でるバイオリンの調べが響き合うかのように、静かな情景に物語と余韻が広がります。

洗練された青を基調に、アクセントの黄色が美しく映える一枚。詩と絵のモチーフを巧みに呼応させた、知的で詩情豊かな構成が大きな魅力です。

レイモン・ペイネ本人の直筆サイン入りリトグラフ。作品下部には、ペイネがデザインしたバレンタイン切手が貼られ、2つの記念消印も押されています。

ヴェルレーヌ「秋の歌」とペイネの「恋人たち」

レイモン・ペイネ「愛のバイオリン」直筆サイン入りリトグラフ 中央部分拡大
ヴェルレーヌの本を手に、そっと涙する「恋人たち」

恋人たちが読んでいる黄色の本の表紙には「VERLAINE」(ヴェルレーヌ)の文字。これは、19世紀フランスを代表する詩人、ポール・ヴェルレーヌ(Paul Verlaine)の名前です。特徴的な髭をたくわえた似顔絵も描かれています。

ヴェルレーヌは詩《Art poétique(詩法)》で「何よりもまず音楽を」と記したほど、言葉の響きやリズムを大切にした詩人です。意味を明確に語るだけでなく、言葉が生み出す音楽性によって、繊細な感情や雰囲気を伝えようとしました。

また、雨や夕暮れ、秋の風景などに心の揺れを映し、物悲しさや郷愁を繊細に描いたことでも知られています。

レイモン・ペイネ「愛のバイオリン(秋のバイオリン)」直筆サイン入りリトグラフ ヴェルレーヌの引用詩
画面下部、ヴェルレーヌの詩《秋の歌》

本作「愛のバイオリン」の画面下部には、ヴェルレーヌの《Chanson d’automne(秋の歌)》の第一連(全3連のうち最初の6行)が、フランス語で記されています。

Les sanglots longs
Des violons
De l'automne
Blessent mon cœur
D'une langueur
Monotone.
(秋の日の ヴィオロンの ためいきの 身にしみて ひたぶるに うら悲し ―― 上田敏訳)

詩の冒頭に歌われているのは、秋のバイオリンの音と、それが心に呼び起こす深い物悲しさです。

レイモン・ペイネ「愛のバイオリン」直筆サイン入りリトグラフ
ヴェルレーヌの詩と呼応する「愛のバイオリン」

あらためて作品を見ると、ヴェルレーヌの詩と画面のさまざまなモチーフが結びついていることに気づきます。黄色い落ち葉が舞う秋の風景。ヴェルレーヌの詩を「読む」恋人たちの涙。詩に歌われた音楽を「奏でる」天使たち。

文学と音楽を絵の中に取り込み、一つの情景として描き出した知的な構成が、静かな秋の一場面に豊かな物語と余韻を与えています。

天使が奏でる「秋のバイオリン」

レイモン・ペイネ「愛のバイオリン」直筆サイン入りリトグラフ バイオリンを奏でる天使たち
バイオリンを奏でる天使たちと、楽団を指揮する天使

葉を落とした木の枝では、天使たちがバイオリンを奏でています。黒いシルクハットをかぶった中央の天使は、小さな楽団の指揮者を思わせます。恋人たちの頭上から、天上の調べが聞こえてくるかのような、ペイネらしい想像力に満ちた表現です。

さらに興味深いのは、作品に引用された《秋の歌》の第一連が、ちょうど6行で構成されていて、描かれている天使も6体ということ。この数が意図的に対応させられたものかは定かではありませんが、詩と絵を見比べると心に留まります。

ペイネがデザインした、1985年のバレンタイン切手と記念消印

レイモン・ペイネ「愛のバイオリン」直筆サイン入りリトグラフ バレンタイン切手と記念押印
ペイネがデザインしたバレンタイン切手と記念押印

作品下部に貼られているのは、1985年2月14日のバレンタインデーにフランスで発行された切手《Peynet, la Saint-Valentin》。デザインを手がけたのは、レイモン・ペイネ本人です。切手には、ペイネの「恋人たち」と白い鳩、ハート形の郵便箱へ手紙を届ける小さな天使たちが描かれています。

この切手の左右には、「1er JOUR」と記された2つの円形の記念消印が押されています。「1er JOUR」はフランス語で「初日」を意味し、いずれも切手の発行日である1985年2月14日の日付です。

左側は、愛の便りを届ける天使が描かれたSaint-Amour(サンタムール)の記念消印。フランス語のamourは「愛」を意味します。右側は、「恋人たち」を描いたSaint-Valentin(サン=ヴァランタン)の記念消印で、聖ヴァレンタインの名をもつ町です。よく見ると、それぞれの図柄はバレンタイン切手に描かれたモチーフと同じものです。「愛」にゆかりのある二つの町の名が、ペイネのバレンタイン切手を挟むように並んでいます。

作品仕様

技法
リトグラフ
画寸
タテ 57.3 × ヨコ 42.5 cm
(作品下部の切手・記念消印を含む縦寸:約65cm)
額寸
タテ 92.3 × ヨコ 72.2 cm
サインなど
作家直筆サインあり
バレンタイン切手と記念消印あり
引用詩
ヴェルレーヌ《Chanson d’automne(秋の歌)》第一連(フランス語)
限定
600部
状態
付属品
黄袋、額縁
モチーフ
恋人、天使、バイオリン、秋

日本ぶっくあーと秘蔵コレクション

日本ぶっくあーとでは、レイモン・ペイネの芸術を多くの方にご紹介したいという思いから、作品の収集に力を注いできました。

本作品は、一般的に流通している、人から人へと渡り歩いた作品とは異なり、美術館収蔵を前提に長年大切に保管してきた、日本ぶっくあーとの秘蔵コレクションです。

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レイモン・ペイネ「愛のバイオリン」リトグラフ 直筆サイン入り【バレンタイン切手・記念消印あり】

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レイモン・ペイネ (Raymond Peynet) 1908-1999

経歴と「恋人たち」の誕生

1908年、フランス・パリに生まれる。1922年、14歳で広告デザイナーを志してパリの産業装飾美術学校に入学。在学中からその才覚を現し、数多くの新聞や雑誌に挿絵や風刺画を発表。イラストレーターとしてのキャリアを開始。

1942年、34歳の時にフランス中部ヴァランスの野外音楽堂(キオスク)から着想を得て、後に世界中で愛されることとなる「恋人たち」のモチーフが誕生。雑誌に発表し、「ペイネの恋人たち」として、戦時下の閉塞感の中にあった人々の心に寄り添い、世界的な名声を博すこととなった。

国際的な評価と日本との絆

1950年代から60年代にかけては、国際ユーモア賞や国際漫画祭グランプリを受賞するなど、ヨーロッパを代表するロマンティック・アーティストとしての地位を確立。1985年、78歳の時にはフランス郵政の依頼によりバレンタインデーの記念切手をデザインし、国民的作家としての評価を不動のものとした。

日本との縁も深く、1995年には長野県軽井沢に「ペイネ美術館」が開館。オープン記念には87歳のペイネ夫妻が来日し、大きな話題を呼んだ。また、東京・日本橋三越本店で開催された個展には秋篠宮殿下がご来訪された。

画風と普遍的なメッセージ

ペイネの作品は、軽やかな線描と余白を活かした構図、そして「静かな幸福感」にあふれる世界観が特徴。戦争や社会不安の時代にあっても「愛」と「平和」をテーマとし、日常に寄り添う誠実で穏やかな愛のかたちを描き続けた。没後もその普遍的なメッセージは色褪せることなく、高い物語性と詩情あふれる作品が世界中で愛されており、現在「恋人たち」が生まれるきっかけとなった野外音楽堂は「ペイネ・キオスク」の名でフランスの歴史的建造物にも指定されている。

主な作品収蔵先

ペイネ美術館(フランス・アンティーブ)、ペイネ美術館(軽井沢タリアセン内)など。

こちらの作品はいかがでしょうか?

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