コレクター様垂涎! 「Mixed fruits」 版画集と詩画集の貴重なセット
版画集 「Mixed Fruits」 リトグラフ9点セット 額1点付き
「オレンジ」 が額に入っています。額縁裏面の留め具はかんたんに外すことができます。作品を入れ替えてお楽みいただけます。
リトグラフ全9点(レゾネNo.617~625)
各版画は一枚一枚、タイトル入の保存用紙で保護されています。『オレンジ』以外の8作品は特製ケースに収納されています。『オレンジ』は額縁に入れられています。
版画集 仕様
収録作品 全9点(レゾネNo.617~625)
- ●ホワイト・ペアー
- ●アップル
- ●バナナ
- ●ウォーターメロン
- ●パイナップル
- ●マンゴ
- ●ストロベリー
- ●ピーチ
- ●オレンジ
9作品共通
- 【技法】 リトグラフ
- 【画寸】 タテ 58 × ヨコ 45 cm
- 【制作年】 1976年(昭和51年)
- 【限定番号】 25 / 50
- 【サインなど】 自筆サイン、年代('76)あり
- 【版面の状態】 良
箱: 特製化粧ケース(黄色・布貼り)
- 【サイズ】 62.5 × 48 × 3cm
- 【状態】 シミ、汚れあり
- 【その他】 各版画は一枚一枚、タイトル入りの保存用紙で保護されています。『オレンジ』以外の8作品は専用ケースに収納されています。『オレンジ』は額縁に入れられています。
額: 1点付
- 【サイズ】 73.5 × 60.3cm
- 【状態】 上部及び右下に直径7mmほどの円形打痕あり
- 【その他】 現在は『オレンジ』が入っていますが、額縁裏面の留め具を簡単に外すことができますので、作品を入れ替えてお楽しみいただけます。
詩画集 「Mixed Fruits」 オリジナル・カラーデッサン付き
序 池田満寿夫
ここに掲載されたリトグラフは一九七六年一月十五日から五月七日までの間に東京池上の南天子画廊版画工房で制作したものである。主にアルミニューム版を用い、作者が直接版の上にリトクレオンと解墨で描き、高月仁氏が製版及び試刷を担当し、後にエディションが刷られた。
このシリーズは、はじめから画集にするつもりで制作されたわけではなかったが、試刷の終わった段階でタイトルをきめる時に画集としてのイメージが出来上った。最初“Fruit Punch”と名附けられたがあとで“Mixed fruit”に変更した。
リトグラフの図版に附けられた詩は、イースト・ハンプトンへ帰宅してから七月下旬、そこで制作した。その後作者自身によって英文に翻訳された。勿論翻訳は作者にとってもはじめての試みである。リランが日本語を読めないので、いわば彼女が理解出来るように英文でもう一つの詩をつくってみたのである。原詩と英詩の間に若干の違いがあるのはそのためである。
一九七六年八月十八日 イースト・ハンプトンにて
詩画集(35部限定版) 仕様
詩画集
- 【サイズ】 タテ 18 × ヨコ 27 cm(ハードカバー)
- 【発行】 1976年(昭和51年)、南天子画廊
- 【限定番号】 12 / 35
- 【サインなど】 自筆サインあり
- 【状態】 良
付属デッサン: 池田満寿夫オリジナル・カラーデッサン
- 【サイズ】 タテ 16.8 × ヨコ 25cm
- 【サインなど】 自筆サインと年代(’76)あり
- 【状態】 良
箱: 特製化粧ケース(黄色・布貼り)
- 【サイズ】 サイズ:19.8 × 28.3 × 2.5cm
- 【状態】 シミ・汚れあり
池田 満寿夫(いけだ ますお) 1934-1997
- 1934年 旧満州奉天生まれ
- 1945年 両親の故郷である長野市に移る
- 1951年 第1回全日本学生油絵コンクールでアトリエ賞受賞
- 1960年 第2回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞受賞
- 1961年 第3回東京国際版画ビエンナーレ展で東京都知事賞受賞
- 1964年 第4回東京国際版画ビエンナーレ展で国内大賞にあたる国立近代美術館賞受賞、ニューヨーク近代美術館が版画24点を買い上げ
- 1965年 ニューヨーク近代美術館内で日本人画家ではじめて個展を開催
- 1966年 ベネチア・ビエンナーレ展版画部門国際大賞受賞、棟方志功に次ぎ日本人では2人目の快挙
- 1977年 小説『エーゲ海に捧ぐ 』で芥川賞受賞
1984年頃から陶芸に没頭し、1993年には山梨県増穂町に『満寿夫八方窯』を築窯。ピカソをはじめ、尊敬する多くの西洋作家の刺激を受けて、自由奔放で変幻自在に作品を制作。そのマルチな才能により画家・版画家だけにはとどまらず、作家・彫刻家・陶芸家・脚本家・写真家としても幅広く活躍した。
【ぶっく_あーと】つながるインフォメーション
1965年7月、ニューヨークでの個展を期に池田満寿夫は渡米しました。その後もアメリカ、ヨーロッパ、日本を行き来し活躍。1972年3月からは、ニューヨーク州の高級避暑地イースト・ハンプトンにアトリエを構えました。
1976年作 「Mixed fruits」 詩画集の 「序」 に 「イースト・ハンプトンへ帰宅してから」 とあるのはそのためです。 「リラン」 というのは、当時いっしょに暮らしていた中国系米国人画家リラン・ジーのこと。
「Mixed fruits」 を制作した翌年、 「エーゲ海に捧ぐ」 で芥川賞を受賞。前パートナーの富岡多恵子(小説家)とリランとの三角関係の苦悶も、小説として昇華されたということでしょうか...