池田満寿夫 「海辺の午後(Beach in the afternoon)」 オリジナル銅版画
1969年(昭和44年)作
プリンターズ・プルーフ版(刷元保存版)
ニューヨーク近代美術館内での日本人画家初の個展(1965年)や、アート展の最高権威、ベネチア・ビエンナーレの版画部門で国際大賞受賞(1966年)など、国際的な舞台で一気に頂点を極めた60年代の作品。
額縁の右下に1.5cm程の打痕がありますため、特別価格にてご提供させていただきます。
作品仕様
技法 | エッチング、ルーレット、メゾチント、ドライポイント(銅版画) |
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画寸 | タテ 45 × ヨコ 39.5 cm |
額寸 | タテ 72.3 × ヨコ 65.5 cm |
サインなど | 作家直筆サインあり |
限定 | 50部 |
限定番号 | Printers Proof(プリンターズ・プルーフ/ 刷元保存版) |
制作年 | 1969年(昭和44年)、レゾネNo.490 |
その他 | 額付き、額の右下に1.5cm程の打痕あり、版面の状態は良 |
池田 満寿夫(いけだ ますお) 1934-1997
- 1934年 旧満州奉天生まれ
- 1945年 両親の故郷である長野市に移る
- 1951年 第1回全日本学生油絵コンクールでアトリエ賞受賞
- 1960年 第2回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞受賞
- 1961年 第3回東京国際版画ビエンナーレ展で東京都知事賞受賞
- 1964年 第4回東京国際版画ビエンナーレ展で国内大賞にあたる国立近代美術館賞受賞、ニューヨーク近代美術館が版画24点を買い上げ
- 1965年 ニューヨーク近代美術館内で日本人画家ではじめて個展を開催
- 1966年 ベネチア・ビエンナーレ展版画部門国際大賞受賞、棟方志功に次ぎ日本人では2人目の快挙
- 1977年 小説『エーゲ海に捧ぐ
』で芥川賞受賞
1984年頃から陶芸に没頭し、1993年には山梨県増穂町に『満寿夫八方窯』を築窯。ピカソをはじめ、尊敬する多くの西洋作家の刺激を受けて、自由奔放で変幻自在に作品を制作。そのマルチな才能により画家・版画家だけにはとどまらず、作家・彫刻家・陶芸家・脚本家・写真家としても幅広く活躍した。
【ぶっく_あーと】つながるインフォメーション
もともと油絵を描いていた池田満寿夫ですが、瑛九(えいきゅう・1911-1960)のすすめで銅版画を始めました。翌年、東京国際版画ビエンナーレ展に初入選。版画を始めて4年後には東京国際版画ビエンナーレで文部大臣賞を受賞。26歳の若き無名作家が一気に脚光を浴びました。アート展の最高権威、ベネチア・ビエンナーレの版画部門で国際大賞受賞を受賞したのは32歳のとき。日本人では、棟方志功に次ぐ2人目の快挙でした。
読むと、つながる。読むと、深まる。
版画、 「あいだ」 の美術
松山 龍雄 (著)
【内容紹介より】
明治期文明開化の浮世絵から、近代の 「創作版画」 の誕生、そして戦後版画の復興、さらに 「現代版画」 の黄金時代へと続く日本の近現代 「版画」 の展開を、豊富な図版とともに丁寧に解説しています。棟方志功や池田満寿夫らの国際的な活躍とは何だったのか、そして近年人気の高い川瀬巴水や吉田博の木版画の魅力とは?