スペインのお隣の国ポルトガル。大矢先生が度々訪れるという、ポルトガル北西部アベイロ県バーラの海辺を描いた作品です。
作品仕様
技法 | 油彩 |
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画寸 | タテ 45 × ヨコ 52 cm(F10号) |
額寸 | タテ 63 × ヨコ 71 cm |
サインなど | 自筆サイン有り |
状態 | 良 |
その他 | 額付き |
作者・大矢邦昭画伯からのコメント
海 辺( Marina / マリーナ )
この浜辺はポルトガル北西部のアベイロ Aveiro県の一寒村バーラBarraにある。
内海を持つアベイロは、地の利を得て港町としても昔から栄えた所で、8km内陸に入った市街地まで水路が発達している。それを利用して大西洋岸のこのバーラから各種の船舶が入港出来る様になっている。
ひと頃は、ポルトガルのベニスをキャッチフレーズにキャンペーンを展開したが成功裡には終わらなかった。そのアベイロへの海からの入口であるこのバーラは、寒村の名前の由来が長い砂洲にあるが、観光地でもなく灯台と砂浜がある以外は何もない小さな海辺の村である。
ここには20数年前から四季折々を通じてもう数十回も訪れている。マドリードから一路西へ車を4時間も走らせると、サラマンカを過ぎてポルトガルとの国境に着く。そして更に西に2時間進むと大西洋に出る。そこがバーラで、マドリードから500km一寸の距離である。
冬の大西洋の荒波を見たくて、あるいは潮騒を聞きたくて、何度も何度も訪れている。
このへさきの反り上がった昔からの船は、漁船と言うよりも大きなボートと言った印象を受けるが、4~5人の漁師が乗り込んで沿岸での漁をする。沖に漕ぎ出す時は、反り上がったへさきで波のしぶきを派手に上げながら、うねる様に大海に進んで行く。その時には海の荒くれと言った勇ましさを印象付けるが、穏やかで天気の良い日に、漁が終わって浜に揚げられている時は、船体に美的なものを感じさせる。
海の民の生活の匂いを感じさせると共に、その流線形が美しいと思うし、施された彩色も綺麗だなあと思う。周りのカモメが更にその雰囲気を盛り上げる。
【アベイロ県バーラの位置】 マドリードから西へ車で約530km
■リスボンから アベイロまで■
高速列車AP(アルファ・ペンドゥラール)で約2時間(約270km)
※参照:トーマスクック・ヨーロッパ鉄道時刻表
運命に導かれてスペインへ...
30年以上暮らしても“スペインの魅力は尽きない”と語る画家・大矢邦昭。現在はマドリードを拠点に制作活動を展開し、スペイン・フランス・日本・米国及びベルギーで精力的に作品発表しています。
花の輝き、土の匂い、建物の力強さ...長年暮らし続けた画家だからこそできる表現。スペインの色彩と風をぜひ貴方のお手元でお愉しみ下さい!!
雑誌掲載記事
ポアディージャ・デル・モンテ(マドリード)の村長アントニオ・ゴンサーレス・テロール氏も大矢画伯を高く評価しています
大矢 邦昭 (おおや くにあき)プロフィール
1951年 山梨県甲府市生まれ
甲府南高、千葉工大(電子工学)、マラガ大(スペイン語)に学ぶ。
20歳頃から独学で油彩画を始め、1980年に美術的造詣を更に深める為にスペイン・マラガへ。
翌年セビリアに移住。画家・評論家・歴史家・実業家等からなるグループ 「アルチ・アカデミア」 と交友が始まる。
1982年よりマドリードに暮らす。1994-96年 シルクロ・デ・ベジャス・アルテス(マドリード)でデッサンを研究。
1996-2000年 コンプルテンセ大学(マドリード)銅版画教授マヌエル・アイジョン氏に銅版画技術を習う。
1998年 ローマ法王に謁見・作品を献上、バチカン美術館に収蔵される。
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