デルフトの日常を温かく描いた、フェルメールの貴重な風景画
作品仕様
- 【技法】 ピエゾグラフ
- 【限定】 350部+EA(PP)50部
- 【画寸】 タテ 55 × ヨコ 44 cm
- 【額寸】 タテ 83 × ヨコ 72 cm
- 【制作】 2021年、Studio Art Flag (アメリカ・ロサンゼルス)
- 【サイン】 画面右下に摺師(すりし)直筆サイン
- 【その他】 画面左下に版元の品質検査委員会エンボス、中央に版元のエンボス、 額裏に版元による証明書貼付
Studio Art Flagとは
アメリカ・ロサンゼルスの版画制作スタジオです
シルクスクリーン、リトグラフ、ジグレー、ピエゾグラフなど多様な版画作品を作っています。
作品の用紙選びから、刷り上がりまでを一貫して手掛けている工房です。
象徴的な「LOVE」を生み出したロバート・インディアナやアメリカ現代美術の巨匠ドナルド・サルタンなど、
多くのアーティストの作品制作を経験してきたNijel Barnsの指揮のもと、優れた摺り師たちが制作しています。
原画について
フェルメール「小路」(デルフトの家々の眺め)
画寸: タテ 54.3 × ヨコ 44 cm
技法: カンヴァスに油彩
制作年: 1658年~1660年頃
所蔵:アムステルダム国立美術館(オランダ)
原画についてのまめ知識
この絵が描かれたのは1658年~1660年頃。日本は江戸時代の初期で、第4代将軍 徳川家綱が在職していた頃です。
当時のオランダは黄金期といわれていた時代で、貿易などで大きな影響力を持つ国でした。フェルメールが生涯暮らしたデルフトは、オランダの地方商業都市として栄えた港町です。
「小路」のモデルになった場所については長いあいだ議論されてきました。諸説ありますが、フラミング通り40-42番(Vlamingstraat 40–42)ではないかと言われています。画面右の家にフェルメールの叔母さん、アーリアエントゲン クラース Ariaentgen Claesが住んでいたようです。
フェルメールの風景画は非常に貴重で、現在残されているのは2点のみです。また、繊細な光の表現で多くの人物を描きましたが、子どもが登場している作品は、唯一この「小路」だけです。
ヨハネス・フェルメール(Jonannes VERMEER) 1632~1675
オランダ・デルフト生まれ。
父レイニール・ヤンスゾーンと母ディフナ・バルテンスの第二子としてオランダ・デルフトに生まれ、新教会で洗礼を受ける。父は織物職人であったが宿屋と画商も営んでいた。
1653年に21歳で結婚し、同年に画家の組合である聖ルカ組合に入る。1662年、最年少で組合の理事に就任。
生涯のほとんどを故郷のデルフトで過ごした。残念ながらフェルメールに関する文献資料が極めて少ないため画家本人の詳しいことはほとんど明らかにされていない。
現存する作品はわずか三十数点。そのどれもがやさしい光の質感に満ちた傑作として知られている。レンブラントと並び17世紀のオランダ美術を代表する画家。