光と黄色のショールが美しい一枚
光が差し込む部屋でヴァージナルを奏でる女性を描いた、フェルメールらしい静謐な複製画ジクレです。シンプルな背景の中で、やわらかな光と黄色のショールが美しく調和しています。
原画は個人所蔵で、2008年に東京都美術館で開催された「フェルメール展 光の天才画家とデルフトの巨匠たち」で来日しました。特別展などで貸し出された際にしか見ることのできない名画を、ご自宅でお楽しみいただけます。
額縁の色はシルバーゴールドです。シンプルでモダンなフラット額。圧迫感がないので、さりげなく飾ることができます。サインは印刷(刷り込み)です。
作品仕様
- 技法
- ジクレ(ジクレとは?)
- 画寸
- タテ 35.7 × ヨコ 28 cm
- 額寸
- タテ 55.2 × ヨコ 43.1
- サインなど
- 刷り込み(印刷)サイン
- 状態
- 良
- その他
- 額付き
原画について
「ヴァージナルの前に座る若い女」は、現存するフェルメールの「36番目」の作品として知られています。個人所有のため、特別展などで貸し出された際にしか見ることができません。
「本当にフェルメールの作品か」「19世紀または20世紀につくられたニセモノではないか」などと長年言われていましたが、1993年から約10年間にわたる調査の末「フェルメールの作品」と結果がでました。
フェルメール「ヴァージナルの前に座る若い女」
画寸:タテ 25.5 × ヨコ 20.1 cm
制作年:1670-72年頃
所蔵:個人蔵(ト-マス・カプラン氏)
2004年7月7日、サザビーズ・ロンドンでオークションにかけられ、1,624万5,600英ポンドで落札されました。当時の為替レートで約32億円、落札者はラスベガスの美術品収集家スティーブ・ウィン氏です。
2008年から、ニューヨークのトーマス・カプラン氏がオーナーとなりました。同氏は、個人のオランダ絵画コレクションとしては世界最大規模の「ザ・ライデン・コレクション」の所有者です。
ヨハネス・フェルメール (Johannes Vermeer) 1632-1675
デルフトでの謎に包まれた生涯
父レイニール・ヤンスゾーンと母ディフナ・バルテンスの第二子として、オランダ・デルフトに生まれ、新教会で洗礼を受ける。父は織物職人であったが、宿屋と画商も営んでいた。1653年、21歳で結婚すると同時に、画家の組合である「聖ルカ組合」に入会。その才能は早くから認められ、1662年には最年少で組合の理事に就任するなど地元デルフトで確固たる地位を築いていた。
17世紀オランダ絵画を代表する画家。生涯のほとんどを故郷デルフトで過ごしたが、フェルメールに関する文献資料は極めて少なく、その私生活や人物像の多くはいまだ謎に包まれている。
光の魔術と至宝「フェルメール・ブルー」
現存する作品はわずか三十数点にすぎないが、いずれもやさしい光の質感と静謐な空気感に満ちた傑作として高く評価されている。作品に特徴的な青色は、「フェルメール・ブルー」とも呼ばれ、当時「金よりも高価」と言われたラピスラズリが用いられている。この贅沢な青は、当時としては極めて異例であり、フェルメールが光と色彩にどれほど強いこだわりを持っていたかを物語っている。
不朽の名作《真珠の耳飾りの少女》
代表作《真珠の耳飾りの少女》は、フェルメールならではの柔らかな光に照らされた一瞬のまなざしと、完成度の高い色彩表現によって、フェルメール芸術を象徴する世界的名画として知られている。
200年の忘却と奇跡の再評価
生前は地元で一定の評価を得ていたものの、没後は美術史から長く忘れ去られ、作品がレンブラントなど他の画家の名前で取引されることもあった。しかし19世紀半ば、フランスの美術史家トレ=ビュルガーによって「デルフトのスフィンクス」として見出され再評価が進んだ。200年もの忘却の時を経て蘇った奇跡の画家という歴史もまた、現代の人々を強く惹きつけてやまない理由となっている。
主な作品収蔵先
マウリッツハイス美術館(デン・ハーグ)、アムステルダム国立美術館、ルーヴル美術館(パリ)、メトロポリタン美術館(ニューヨーク)、ワシントン・ナショナル・ギャラリーなど。









